技術者インタビュー 01 定年退職後に手に入れた
プライベートを心の底から楽しむ働き方。

諏沢 重信

Shigenobu Suzawa/65歳


私が選んだのは安定よりも自由。

以前は大手鉄鋼メーカーの発電所に勤務。その頃、自己啓発の一環として95年に電気主任技術者の資格を取得しました。その資格取得がきっかけとなり、中国電気保安協会へ出向し、保安を担当。以後、定年まで保安の仕事を全うしました。「定年後も働かないか」とお誘いはありましたが、私は、会社員として残る道は選びませんでしたね。社員で居続ければ、安定は保証されますが、会社のルールや複雑な人間関係もついてきます。仕事は好きでしたが、定年後は「自由でいたい」という気持ちから、会社に残る道を選ばなかったのです。そして、定年後「経験を活かして中央電気保安管理技術者協会で働かないか」と知り合いから声がかかり、面接を受け、即入会が決定。現在に至ります。今は、個人事業主のように仕事の裁量も稼ぎも自分次第の部分はありますが、その分、時間は自由ですし、必要以上のルールもありません。私にピッタリの働き方だと思っています。


点検出動日は月10日ほど。
仕事も、趣味も充実。

電気設備の点検を行っています。月次・年次点検など定期的な法定点検が中心です。点検エリアは福山近辺。点検先の担当は、ローテーションで変わりますが、現在は、スーパー、ドラッグストア、工場、病院、学校、大企業の本社ビル、官公庁など。今は特にスーパーやドラッグストアなど、冷蔵設備を持つ店舗を多く担当しており、停電を要する年次点検は、商品の衛生・品質管理上、夏にはできません。そのため、今は月次点検と年次点検が重なる冬が繁忙期。定期点検の他に、365日・24時間、電気設備トラブルの緊急対応も行っていますが、私の場合、緊急対応はほとんどありませんね。点検出動日は月10日ほど。後は月1回ある協会本部の会議に参加するくらいです。その他、細かな点検や故障対応にかり出されることもありますが、自分の時間はかなりあります。時間の自由度も高めなので、今は趣味も仕事も充実しています。


目標は80歳まで。
体力が続く限り仕事をしたい。

私の趣味は車。定年退職後は、毎日のように、車仲間とドライブを楽しんだり、メンテナンスをしたり…。趣味を満喫する悠々自適な生活を想像していました。しかし、好きな車も毎日乗っていたら、魅力が半減すると気づいたのです。趣味を心の底から楽しむためにも、仕事は大切。また、いつまでも若くあるためには、社会との接点も大事です。だから、今は、とにかく体力が持つ限り、この仕事を続けたいと思っています。目標は80歳まで。毎日新入生の気持ちでいれば間違いなくこの仕事は続くと思っています。『基本のチェックポイントは絶対に手を抜かない』をモットーに、今後もプロのプライドにかけて、無事故無違反を守り続けます。また、将来は、協会の柱として、若手育成に深く関わり、貢献したいですね。私がこれまで経験した事例やノウハウは惜しみなく伝えますから、新しく入会する若手の仲間には3年は続けるつもりで頑張ってほしいです。


Column オフタイム

フェラーリ、ベンツなど9台の車を所有。自分の時間ができれば、仲間とドライブにでかけたり、展示会に行ったりしています。メンテナンスも欠かせないので、日ごとに車を変えて、運転し、エンジンの具合などもチェック。ちなみに、仕事だけでなく、運転も無事故無違反です。趣味の方の目標は、愛車を維持すること。そのためにも、お金は必要です。趣味が仕事の原動力となっていますね。もう一つの趣味、農業にも力をいれています。

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